島崎弥佳子のパー
 「パート・ド・ヴェール」--聞き慣れない言葉だと思います。
-直訳するとフランス語で“ガラスの練り粉”-

 数あるガラスの制作技法の中でも九州ではめずらしく、耐火石膏で作った鋳型の中に粉末状や粒状のガラスと色を付けるための金属酸化物を入れ電気炉などで溶かし作り上げていきます

 ひととおり島崎さんに“パート・ド・ヴェール”の説明を聞きながらスタディオ内の作品を見せて頂くと普通のガラス作品があわせ持つ“冷たさ”がない・・・
 ろうそく工房の副島さんに紹介して頂いたときに普通のガラスとは異なる特殊な技法と聞いていたのですが、島崎さんの作品からは“あたたかみ””やわらかさ”が伝わってきます。

 「私の作品を、観たり、触れたりすることで穏やかなひとときを感じてもらえればと思います」
と話す島崎さんの気持ちも込められているようです。

電気炉
ガラスと着色剤を鋳型に入れて溶解する。880度まで熱を加える。

壁面に整然と掛けられた作業用の道具類。グラインダー、ドリル、コーキング。これらを使いこなす“職人”でもある。

島崎さんのstudioとコンピュータ技術者であるご主人のdesk、普段は会社との専用線で結ばれたコンピュータで仕事のやり取りを行い、“通勤”することはない。

福岡県前原市三雲1619-9
E-mail shimaboo@osk4.3web.ne.jp
---パート・ド・ヴェール制作体験講座---
少人数制の「パート・ド・ヴェール制作体験講座」。原型作りから仕上げの磨きまで、全行程を制作します。
次回開催は来春頃。ただし、2-5名のグループで申し込めば随時開催とのこと。
◆初級コース:粘土原型、オープン型でできるオブジェ制作、3日間 13:00より17:00、材料費込10,000円
◆中級コース:ワックス原型、ロストワックスでできるオブジェ制作、4日間 13:00より17:00、材料費込13,000円
mikako shimazaki--------------
行程を説明する島崎さんと熱心に聞き入る生徒さん まず、これから制作するオブジェをデザインする
愛知県生まれ
愛知県立芸術大学デザイン科卒業
富山ガラス造形研究所造形科卒業
'96日本現代ガラス展、能登島:銀賞
第1回現代ガラスの美展IN薩摩:入選
New Glass Review 20
(NYコーニングガラス美術館):入選
第6回アジア工芸展:入選
名古屋・福岡・鹿児島・釜山などで
個展・グループ展開催
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