「パート・ド・ヴェール」--聞き慣れない言葉だと思います。
-直訳するとフランス語で“ガラスの練り粉”-
数あるガラスの制作技法の中でも九州ではめずらしく、耐火石膏で作った鋳型の中に粉末状や粒状のガラスと色を付けるための金属酸化物を入れ電気炉などで溶かし作り上げていきます。
ひととおり島崎さんに“パート・ド・ヴェール”の説明を聞きながらスタディオ内の作品を見せて頂くと普通のガラス作品があわせ持つ“冷たさ”がない・・・
ろうそく工房の副島さんに紹介して頂いたときに普通のガラスとは異なる特殊な技法と聞いていたのですが、島崎さんの作品からは“あたたかみ””やわらかさ”が伝わってきます。
「私の作品を、観たり、触れたりすることで穏やかなひとときを感じてもらえればと思います」
と話す島崎さんの気持ちも込められているようです。
電気炉
ガラスと着色剤を鋳型に入れて溶解する。880度まで熱を加える。 |